【完】キミがいた夏〜Four years later〜
午後の講義が終わって、大講堂を後にする
「渚先輩、大丈夫ですか?顔色悪いですよ?」
「え?ああ…大丈夫」
サークルの後輩にそう言われて、自分の顔に手をかざす
あれから・・・
綾香を追い出すように帰らせて、すぐにベッドに倒れ込んだけれど結局一睡もできなかった
講義もまったく頭に入ってこなかったし
モヤモヤしてすっきりしない
この後はバイトもないし…
久しぶりに海に行ってサーフィンでもするか…
ああ…でも寝てないからやばいか…
そんなことを考えながら、大学の正門に差し掛かった時
パッパッパ──────────……!!!