【完】キミがいた夏〜Four years later〜



奥から出てきたのは上半身裸の渚だった



「え…綾香?」



渚はその女性が応対していたのが私だと分かると少し焦った顔をした



そしてすぐにその女性の腕を掴んで中に引き戻すと、服を着て出ていくように促した



「ちょっと!何なのよ!」



私はそのやり取りを玄関先で立ったまま聞いていた



ここでもし私が彼女って立場なら修羅場なのかな?



でも私はあっさり許してしまいそうだけど…



ってさっきから何考えてるんだろう私は…



彼女は暫く渚に文句を言っていたけれど、渚に何か言われた途端服を着て足早に私の前を通りすぎて帰って行った



私はそれを茫然と見送っていた




カタンッ━━━━……‥‥




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