【完】キミがいた夏〜Four years later〜
いつか美鈴と話したカフェで感じた
瞳の奥に宿った
強い意思
あれは…
包み込むように
全身全霊で
愛する人の幸せだけを祈っている
見守る愛
「彼女はバカな呪縛に取り付かれて…
自分を心ごと売り飛ばそうとしている…」
美鈴は何もしない訳じゃない
そんな大きな気持ちを持っていて
何もしないでいるということは、どれ程のものだろう?
敵わない
「…うっ…くっ…」
敵わないよ…
私の気持ちなんか
美鈴に全然敵わない
三池くんは泣きじゃくる私の頭を静かに優しく撫でてくれた