【完】キミがいた夏〜Four years later〜
「今日…ママが橘って人に会いに行ってる」
「え…」
『渚先輩がナンパされてた』
「あっ…」
今日帰りに話をしてた…
「俺ね…
美鈴が他の男のモノになるぐらいなら…っと思って美鈴に何度か迫ったことがあったけど…
全然ダメだったんだ…」
そう言って三池くんのは自嘲気味に笑う
三池くんの笑った顔を初めて見るのが…
こんな形だなんて悲しいね
「きっとそのIT社長にも彼女はまだ、指一本触れさせてさえいない…
彼女はまだ心のどこかで迷ってるはずだ」
美鈴…
「でももう俺やママじゃどうしようもないんだ…
彼女をとめられない…」