【完】キミがいた夏〜Four years later〜
けれど少し無用心すぎる美鈴の行動に、急に不安を感じて口を開いた
「いきなり開けるなんて無用心だな…」
「え?…いや、だっていつもこの時間ぐらいに友達が…」
「開ける前に確認しろよ」
「…でも入り口もロックされてるし」
「入れ違いに入ってきたら?」
「それはないです!女の子達でそれはきっちりしようって決めてて…」
美鈴はそこまで答えてハッとした顔をした
「そうじゃなくて!どうしてここに橘先輩がいるんですか!?」
やっと、その言葉が出てきたか…
ホントにのんびりしてる
「今からちょっと出掛けない?」
「え?」
「車で来てるから、待ってるから用意して」
「いや、無理ですよ!友ちゃんと約束もしてるし」
「断れよ」
「そんな横暴な!」
「あのぉ〜」