【完】キミがいた夏〜Four years later〜
そして真っ直ぐ美鈴を見ると、都さんは口元を手で覆った
遠慮がちに今にも消え入りそうな声で話し出す美鈴
「都さん…お久しぶりです…」
「うそ…うそでしょ?
ホントに?ホントに…!?」
目の前の出来事が信じられないようだ
「美鈴ちゃん!!」
都さんは美鈴にのろのろと近づくと、勢いよく美鈴を抱きしめた
「やだもぉ~!急にいなくなってバカー!!
綺麗になってもぉ~このこはぁ~!!」
「都さん…ごめんなさい…」
憎まれ口を叩きたいのか誉めたいのか泣きたいのか
都さんは全部の感情をぶつけるように、美鈴を強く抱きしめていた