【完】キミがいた夏〜Four years later〜



そして真っ直ぐ美鈴を見ると、都さんは口元を手で覆った


遠慮がちに今にも消え入りそうな声で話し出す美鈴



「都さん…お久しぶりです…」


「うそ…うそでしょ?
ホントに?ホントに…!?」



目の前の出来事が信じられないようだ



「美鈴ちゃん!!」



都さんは美鈴にのろのろと近づくと、勢いよく美鈴を抱きしめた



「やだもぉ~!急にいなくなってバカー!!
綺麗になってもぉ~このこはぁ~!!」


「都さん…ごめんなさい…」



憎まれ口を叩きたいのか誉めたいのか泣きたいのか


都さんは全部の感情をぶつけるように、美鈴を強く抱きしめていた





< 206 / 286 >

この作品をシェア

pagetop