【完】キミがいた夏〜Four years later〜
「元気だった?」
「はい」
「今はどこにいるの?」
「隣町で…」
「すごく綺麗になったから一瞬誰かわからなかったわ」
「…そんなこと」
都さんは一旦美鈴から体を離すと、興奮気味に質問を捲し立てた
美鈴も最初こそ戸惑っていたが、少し落ち着いて時折笑顔が溢れる
俺はそれを見ながら不意に隣のトビーさんに視線を向けると、同じくこちらに向いていたトビーさんと目があった
「よかったな、渚」
トビーさんはそう言ってポンッと俺の肩を叩いて心底嬉しそうに俺に笑いかけてくる
俺はその言葉に少し曖昧に頷いた