【完】キミがいた夏〜Four years later〜




「なんだよ?嬉しくねーのか?」


「いや…まあ嬉しいんだけど」



トビーさんは俺の元に美鈴が戻って来たと思っているんだろう



けれど実際は戻るどころか他の男と結婚しようとしている



そんなことをさせる気は更々ないけれど…



今は説明する時ではない気がして、取り敢えず話を反らした



「それより大丈夫?」


「何が?」


「何って、中で…」


「店ならアルバイトの子がいるから、何かあれば呼びにくるだろう」


「いや、そうじゃなくて…」




チリリーン────……‥‥



そんなことを言っているとちょうどお店のドアがタイミングよく開いた




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