【完】キミがいた夏〜Four years later〜




「でも何か変なタイミングで来ちゃったみたいだね……」



ガチャン━━!!



私がそんなことを思わず口にすると、渚はガラステーブルの上に置こうとしていたマグカップを大きな音をさせて落とした



「…あ…その…、そんなことはないけど?」


「嫌にあっさり帰ったね?私にはかなり挑戦的な態度だったのに」


「………」



これぐらいの嫌味はいいだろう


私だってこれぐらい知る権利はあると思うし



「…まあ…彼女にも、色々事情があるんじゃないの?」


「何て言って追い払ったの?」



ああ…


なんかこの会話…


彼氏と彼女みたいじゃない?



こんなこと問い詰められて、困ってる渚の顔が愛しいなんて私もどうかしてる





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