【完】キミがいた夏〜Four years later〜

side 綾香


**side 綾香**





ねえ美鈴



私たちが友達になったのは、確かとても小さなことがきっかけで



それから『親友』と呼ぶまでに、どれぐらいも時間はかからなかったよね



ねえ美鈴



思えばいつも美鈴は選択に迫られた時、私に欲しいものを譲ってくれた




風船の色



1つだけ空いていたブランコ



最後の1個になったイチゴ



『こっちの色が気に入った』



『あっちの遊具で遊びたい』



『もうお腹いっぱい』





本当に?って聞いたら




あなたはいつも笑って頷いた





< 220 / 286 >

この作品をシェア

pagetop