【完】キミがいた夏〜Four years later〜
美鈴は扉を開けて開口一番
「綾香…?どうしたの突然…」
そんな呑気なことを言った
案の定、まだ部屋着を着たままの美鈴を見て私は益々イライラが増していく
「どうしたって、今日が何の日か知らないの!?」
私がそう言うと、美鈴はバツが悪そうに目を反らした
何の日か知らない訳ではなさそうだ
知っていて、初めから行かないつもりなのだと悟った
渚は美鈴の意思に任せると言っていた
来ないなら来ないで構わないと
でもそんなこと…
私が許さない