【完】キミがいた夏〜Four years later〜
残り3分のホーンと黄色の旗が立って少しした時だった
もうすぐ競技が終わると思って少し気を抜いていたのかもしれない
大きな波が来たけれど、俺の位置からは乗れない
横取りになって反則になってしまう
ここは焦らず次の波を待とう
そう思っていると急に目の前の視界が塞がった
一瞬だった
誰かのサーフボードと足を繋いでいるリーシュコードが、勢いのある高波によってキレて
そのままサーフボードが俺の目の前に勢いよく流れてきて足を取られた
そしてさらに来た高波に、俺の体はさらわれてしまった