【完】キミがいた夏〜Four years later〜
side 綾香
**side 綾香**
渚─────!!
私は都さんの電話を切ると、動き出した前の車に続いて急いで車を発進させる
幸いにも渋滞は事故の原因が取り除かれたせいか、少し進むとすぐに普通通りに走り出した
美鈴は今までと違う私の様子を見て疑問を感じたのか、眉間にシワを寄せて私に質問してきた
「綾香…?何かあったの?」
「……」
私は美鈴に言うべきか迷っていた
けれど伝えなくても行けばわかること
行って本人を目の前にするより、今ここで伝える方が心構えが出来ていいのか
どの行動が正解なのかも、今の動揺している私にはわからない
「渚が…事故にあって…」