【完】キミがいた夏〜Four years later〜
「渚!!」
「…っおっさん…?」
「バカか!誰がおっさんだ起きろばか野郎!」
「あなたは少し落ち着いて下さい」
隣のおっさんに叱られてシュンとするトビーさん
「大丈夫ですか?
何ともないですか?」
えっと…
何だったけ…
少し起こした瞳に、綾香と寄り添っている美鈴の姿が写る
その瞳は真っ赤で
その瞬間に俺は自分の失態を思い出した
「…っクソ!」
「……」
「あ、すみません大丈夫です」
「そうみたいですね」
よく見ると医者らしいその人は安心したように笑った