【完】キミがいた夏〜Four years later〜
医者のおっさんの形式染みた検査を一通り受けていると、誰かがあせった様に近づいて来て俺に話しかけてくる
「あ~君、気がついた!?どうする?棄権する?」
よく見るとそれは大会スタッフで、俺が溺れたせいで大会は一時中断していると言った
「棄権って…
どういう状況なんですか?
やり直し?」
せっかくいい調子でライディング出来ていただけにやり直しはきつい
「いや、終了間際だったし
結果から言うと君がファイナル勝ち残ってるよ」
「──!?」
俺はそれを聞いて拳を強く握っていた
「体調が悪ければ残念ながら棄権扱いにはなるけど…」
「もちろんやります!」
ここで引き下がる訳にはいかないんだ
生憎さっきまでの調子とは程遠いコンディションにはなってしまったけど
棄権なんてバカな真似は出来ない