【完】キミがいた夏〜Four years later〜
大会スタッフは医者に俺の具合を確認した後
俺の顔を見て何かを納得したように大きく頷いた
「よし、じゃあ天候も戻ってきたし
30分後にファイナルを始めるから、コンディション整えといて」
「はい!」
スタッフの人が去った後に空を見上げてみる
スタッフの人が言ったように、さっきまで空を覆っていた雨雲が幾分晴れて、雲の切れ間から太陽が見え隠れしていた
「よかったな渚」
「ありがと」
トビーさんに声を掛けられ立ち上がった俺は
少しフラつきながらも、美鈴の元まで歩みを進めた