【完】キミがいた夏〜Four years later〜
美鈴はそんな俺を見て、また大きな目に涙を滲ませた
本当に俺は美鈴を泣かせてばかりいる
ずっと笑っていて欲しいのに
その方法さえ今の俺にはわからない
「美鈴、ファイナルに行ってくるから」
そう言うと美鈴は大きく首を横に振った
「もうやめて…
充分だからやめて…ヒック…」
懇願するような声
でも今の俺はそんなことじゃ引けない
「美鈴、大丈夫だから」
俺は美鈴の両肩に優しく手を置いた