【完】キミがいた夏〜Four years later〜
■エピローグ■
───チチチッ‥‥‥……
……チチッ──‥‥チチチッ…
────チチチッ……‥‥
眩しい朝日に照らされて、隣に眠る彼の横顔を見つめる
よく眠っている
私はそれを確認して笑顔を溢すと、朝食を作るためにベッドから起き出した
リビングのソファーに掛けていたカーディガンを引き寄せて羽織ると暖房のリモコンに手を掛けた
こんな日が来るなんて思いもしなかった
もしかしてまだ夢を見ているのかもしれないと思うことがある
でも毎朝訪れる愛しい時間
今日も彼の為に朝食が作れる