【完】キミがいた夏〜Four years later〜
すると綾香はよくぞ聞いてくれたと言わんばかりの笑みを称えて話し出した
「あのね~この間、一人で運転してた時に見つけたんだけど」
「うん」
「少し田舎の方だけど、地元の人しか行かないような海を見つけてね」
「へぇ~」
「たまにはサーフィン以外で海に行くのもいいでしょ?」
そう言った綾香の顔はとても楽しそうに見える
その笑顔は美鈴とは正反対の快活な雰囲気で、性格も正反対の二人が一緒にいることをよく不思議に思ったものだ
「あ~!今また美鈴のこと考えてなかった!?」
「え!?」
「図星じゃん…」
こういうところも美鈴とは反対で
美鈴は大概鈍かったけど、綾香は本当にするどい
まあ頭がいいんだろうな…
いつも誤魔化すのに苦労する