【完】キミがいた夏〜Four years later〜
そんなことをしていたモノだから、朝食の焼き魚は真っ黒だった
「橘先輩が悪いんだからね…」
「はいはい…ってまた言った」
彼は焼き魚をつつきながら私を睨んだ
「あ…クセで…」
「今度名字言ったらお仕置きな」
「そんな横暴な…」
「どうせいつかはお前の名字になるんだから、今から直せよ」
私はそんなことを言われて赤面した
「そんな…気が早い…」
あのサーフィンの大会から早3ヶ月が過ぎようとしていた
季節はもう冬で12月
もうすぐクリスマスが来る
私は仕事を辞めて、彼のマンションに身を寄せていた