【完】キミがいた夏〜Four years later〜
暫く歩くと彼が突然、足を止めて私の顔を見る
「ほら、何か聞こえない?」
「え?」
耳を澄ますと、昼間の騒音に混じって微かな音が聞こえてくる
……ーンゴ───ン…………‥‥
リーンゴーン──‥‥‥……
え…
この音って…
そう思って彼の方を見ると、それと同時にまた歩き始める
「ねえ?あれって…」
「そうあれだよ、あれ」
そう言って彼が指を指したのは小さな教会だった