【完】キミがいた夏〜Four years later〜
次の日
キャンパスのカフェテリアで落ち合った私と渚は
今後のことについて話し合っていた
「確かに『アサミ』って呼ばれていたの?」
「ああ…間違いない…」
今後のこと
それは美鈴を探し出すということ
渚は相変わらず浮かない顔をしていたけれど、瞳の奥には何か決意のようなモノを感じ取ることが出来た
「三池くんがスーツを着てて…」
「………」
渚の顔が密かに歪む
それは嫉妬を含んだ男の顔
渚は女の子に対してこんなに感情を顕にすることは殆んどないのに
美鈴のこととなると、たちまちその綺麗な顔を崩す
どうしてそこまで美鈴のことが?
「あら?お二人ともご機嫌よう」