【完】キミがいた夏〜Four years later〜
「彼氏は出来たの?」
「…え?」
「三池くんと付き合ってるとか?」
「……」
美鈴はランチを食べる手を止めて、何て答えようか思案するように瞳を泳がせた
私はそんな美鈴の態度を見ながら、さらに今日一番聞きたかった言葉を口にする
「じゃあ、渚のことはもういいんだよね?」
「!?」
美鈴は驚いたように目を見開いて私を見ていた
「美鈴?」
美鈴が驚くのも無理はないのかも知れない
どうして私がこんなことを言い出すのか
そう思っているのかも知れない
私は期待と不安、半々の気持ちでドキドキする胸を押さえながら
美鈴の次の言葉を待った