【完】キミがいた夏〜Four years later〜
私がそんな疑問いっぱいの瞳で美鈴を見つめ返すと
美鈴は満足そうに頷いて見せた
何が大丈夫なのかさっぱりわからなかっけれど
美鈴が私に嘘を付いたことは一度もないのだ
「さ!食べようよ!ここのランチ美味しいんだから」
美鈴の意外なほど大きな声が店内に響いて、周りの人達が私たちを振り向く
「やば!」
私たちはお互いの顔を見合わせて笑い合った後、再び他愛のない会話をしながランチを食べ進めた
午後の陽射しがドンドン熱を帯びていく
目の前には4年前と変わらない、大好きな親友の懐かしい笑顔
この時の私は自分のことばかり考えていて
気づいてあげることが出来なかった
その笑顔の下で
美鈴が大きな決心をしていたことに