memory


「お父さんの分も持ってくればいい・・・ってこと?」

「そういうこと!!」
「・・・・分かった」

「そしたら、食べていいよ~~~」

「じゃ、全部もらうからっ」

そう、大声で叫んで全力疾走。



「・・・・え?」



お父さんの変な声を残して、去った。


「クッキー♪クッキー♪」

歌いながら、秘密の棚をあさる。
秘密の棚っていうのは、お父さんのプライベートなものが入っている棚の事。

そのなかには、お父さんのお菓子とかお菓子とかお菓子とか・・・
要するに、会社の人に見られてはダメな物が入っているのだ。


「あった~♪」
見つけると、クッキーが入った缶を片手に、また全力疾走。



「クッキー♪はやく食べたいなぁ~~~~」


そう思ったとき、



< 12 / 55 >

この作品をシェア

pagetop