memory



「クッキー美味しい~~~」

持ってきたクッキーをほうばる。
そこに、
「お父さんにも頂戴?」

「いいよ~。はい、どうぞ」

「ありがとう、あ~やっぱりココのは美味しいなぁ~」
「だよねぇ・・・・」

なんて、のんきに話してると・・


コンコン・・・


「誰か、来たみたいだよ?」

「あ・・・アノ子達だ。
ちょっと待ってて。」

そう言って、部屋から出てくとガヤガヤと声が聞こえてくる。男の子の声と、なんか焦った声・・・?

ピタッと会話が止まると、ドアから覗き込んで

「叶も来て~」

「はーい・・・」


なんだろ・・・
あんまり私を呼ぶことって滅多にない様な??


「この子達、今度デビューするの新人なんだけど・・・・」

そう言ったとき、全身が固まった。




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