memory
「あのな・・・『週刊・Soul』は、
吉岡芸能事務所の出している雑誌だろ?
お前、最低だな・・・・」
その声に2人がうんうん、と言わんばかりにうなづいた。
「え・・・そなの?
そなの??叶うさん!!!え、でも去年俺が見た以降、掲載されてなかったような・・・?」
一瞬、その言葉にドキッとした。去年―――…
「あ、あの私『叶うさん』じゃなくて・・・叶です。かな!!」
「叶・・・」
「叶です・・・・」
なぜか、涼さんに合わせて握りこぶしになる。
「そうか、叶ねぇ!!!
よし、叶ちゃんッよろしくお願いしますな!!」
ぱぁ~って笑顔になって私の名前を呼ぶからなんだか胸が熱い。
「あ、よろしくお願いしますねッ」
つられて笑顔になる。
「・・・で、なんでお父さん私を紹介したの?」
疑問に思った事を聞いてみる。