memory
「・・・うるさい」
「照れない照れない♪肩貸してやるってカコイイー♪」
「ほら、行くぞ」
ため息をつき、歩き出す
「はいはーい」
「なに、笑ってんの~??なんかいい事あった?
もしかして女の子関係か~?」
「違うよ?
なんか、今日の『デイ・モーニング』でさー」
「朝の、ニュース番組だろう。それが?」
走りながら、笑顔で話す。
「占い1位だったんだ、僕」
「まだ、見てるのか?」
「うん。当たるんだよね、意外と」
「『今日は、運命の出会いがあるでしょう。
あなたのおかげで、周りの人も幸せになるでしょう。』だって!」
さめた表情で
「占いなんて・・・そんなの当たるわけないじゃないか」
「いやー、でも当たるんじゃないー?
僕は信じるね。」
「なんでだ」
首をかしげる