memory



だって、ニコッと微笑んで
近距離であんな事されると、恥ずかしいよぉ・・・

顔が熱いのにもかかわらずそれを冷やしてくれるような、
キリッとした横顔で。
本を読んでる。

難しそうだなぁ。私には到底ムリ・・・・


「あれっ!?京汰さんっ」
条件反射で大声を出す。
それにビックリしたかのようで・・・


「な、何ですか!?・・・大声を出して・・・」

取り乱した・・・?

「あ、あの涼さんは・・?」

「ああ・・涼はですね・・・
迎えにいったんですけど、寝てて。置いてきました。」

「えッ!?置いて来たんですか!?
かわいそう・・・」

その言葉に疑問に思ったのか、私を見つめて
「かわいそう・・・?」

「?
あ、はい。多分、涼さん・・・起きないと思って。」



「・・・え?」

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