memory


いきなり、昨日であって
自分の所属する社長の娘を紹介されたら困るんじゃないかって不安だった。


・・・でも、そんなの関係ないんだって分かった。
涼さんは私を、友達のように何のためらいもなく、誘ってくれた。

それが何よりも嬉しくて、涙が出そうになったんだ・・・


「ねーね。叶ちゃんは、何が好きなの?
オススメはー?」

「い、いえ。私食堂来たのの初めてなんです!!
だから、分かんないです・・・」

ああ、もう!
せっかく私に話しかけてくれたのに、何も出来ないじゃん~~ッ

頭を抱えて、足元を見てしまう。
私、何しにきたんだろ・・・・


「そうだよね~、ごめんごめん。
じゃ、俺はねー・・・オムライスにしよっかなー♪
京汰はー?
俺の同じのにするー?」

「なんで一緒に・・?」




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