memory



「そうかー
そうかぁッ!じゃあ、今度一緒に走ろうぜ?」

笑顔で私の腕をつかむ。

「ハイ!!あ、でも10kmは・・・・」

「何言ってんだよー、短いコースで楽しくやろうぜっ♪」

「はい!!!」

やったぁ!
私は汁の好きだから、共感!
つながりが見えたよ~~~


「叶ちゃんッ」

「あ、慶太さん。どうしました?」

振り向くと指を出して、

「手切ちゃった。絆創膏ある?」

血がふわ―と浮き出る。

「ええっ
それは、一大事じゃないですか!!!
絆創膏・・・・」

絆創膏を取り出して、慶太さんの指に巻く。


「だ、大丈夫ですかね・・・?」

「・・・うさぎの絆創膏・・・」

そう、慶太さんがつぶやいて気づいた。
うさぎの可愛い絆創膏を巻いてしまった事を!!


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