memory
「ビックリしたよ・・・・
で、どしたの?」
「いや~っ
雨キライなのかな~って」
雨・・・
キライ・・・
「ううん。そう言う訳じゃないんだけど・・・」
胸が苦しい・・・
心臓がドクンと何かが突き刺さったように痛い。
アノ、記憶がよみがえる――――…
「な・・?叶!!!」
「え・・・」
いきなり、大声で呼ばれ、我に帰る。
涼くんが私にハンカチを渡して
「汗・・・拭いて。
どうしたの?なんか、真っ青になって、呼んでも答えなかったし・・・」
「あ、ごめん・・・なんだったんだろう・・?」
分かってるけど、気づかなかったフリをした。
私の言葉に納得いってないのか、私の顔を覗き込む。
「なんか、俺気に触った?」