memory



やっぱり、困ってるし、傘貸そう・・・!!
で、でも
私が帰れなくなるよね・・・

でも、京汰さん、早く帰らないと、困るし。

そうだ!!
一緒に帰ればいいんだ!!

・・・・だだだダメだぁぁ!!!
相合傘なんて恥ずかしすぎるっ
それに・・・

チラッと京汰さんのほうを見る。
不思議そうに私を覗き込んでくる。

だめだめだめ――――!!!!
私の心臓が落ち着かなくなる。


よし!!

「この傘、使ってください!!」

「ぇ・・・?」

私は、自分の傘をずいっと京汰さんの体に差し伸べた

「でも・・・」



< 53 / 55 >

この作品をシェア

pagetop