memory
やっぱり、困ってるし、傘貸そう・・・!!
で、でも
私が帰れなくなるよね・・・
でも、京汰さん、早く帰らないと、困るし。
そうだ!!
一緒に帰ればいいんだ!!
・・・・だだだダメだぁぁ!!!
相合傘なんて恥ずかしすぎるっ
それに・・・
チラッと京汰さんのほうを見る。
不思議そうに私を覗き込んでくる。
だめだめだめ――――!!!!
私の心臓が落ち着かなくなる。
よし!!
「この傘、使ってください!!」
「ぇ・・・?」
私は、自分の傘をずいっと京汰さんの体に差し伸べた
「でも・・・」