memory


「私、学校でやる事あるの忘れてたんだ~!
だから、使ってください!
私が帰る頃には止んでるんじゃないかな??なんて・・・」

あはははっとわざとらしく笑うと、少ししかめっ面した。
でも、すぐ微笑んで

「では、貸して頂きます。
もし、何かあれば・・・・携帯に連絡くださいね」

「え、メアド・・・」

「社長さんから聞きました。いや、教えられました。」

「あ、そですか・・・」

勝手に話が進んでるわね・・・
私がいない間に。なんかショックなんですけど・・・?



「じゃあ、さよなら」

「さ、さよならっ!」

小走りで傘をさして行ってしまった。

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