譲りアイ


少しするとガクが戻ってきて、「行くか。」って声をかける。




「うん、お金払ってくる」


「もう払ったし。」




いつの間に!!?




「え?もう!?」


「まぁ。」


「え、あたしがおごるんじゃなかったの?!」


「ばーか、女におごらせるわけないだろ。」




え?



「ば、バカって!?」


「ほら行くぞ」




そう言ってあたしの頭をポンポンって撫でた。


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