譲りアイ


「ぶー、折角勝つと思ってたのにー。」


「残念でした♪」



ガクと一段上のあたし。



「あ!見て!あたし、ガクの身長に追いついちゃったよ。これでもう短足じゃな・・・・」



目の前にはガクの顔。

しかもとっても近い。

ガクの真剣な顔…初めて見た、かも。


な、なに?!
顔近いよ!!


あたしの心臓の音が高くなる。

ガクの目が閉じられて、さっきよりも近い。

ガクの手があたしの肩に置かれる。







コレってまさか…!?
まさかのまさか?!!







まさかの―――キ・・・














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