譲りアイ


「さっきまで中庭の廊下にいたからそこらへんだろ。」


「サッキーありがとう・・・!」



あたしは教室に鞄を置いて教室から駆け出す。

早くガクに会いたい。

早く気持ち伝えたい。



気持ちが高鳴って行くけど、その分心臓も大きく鳴る。


振られるのは知ってる。

おねぇさん達と遊んでたりしてたからあたしなんか相手にされないことだって知ってる。

気持ちがしぼんでいくけど、その分好きって気持ちが抑えられない。




「ルイ!」



駆け足で中庭に向かっていると、後ろから声をかけられる。
振り向いたそこには、あたしの好きな人がいた。



その人はゆっくりとあたしに近ずいてきて、あたしの前で止まる。




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