ナガレの騎士 ~光の竜と呪いの姫~
◆第1章

1.Invitation --招待状--

「・・すー・・・」



本。本。本。




そこら辺りに山積みにされた本と、書類。
部屋が汚いというより、
その本に埋め尽くされてなにがなんだか分からない。

ベッドだけを残して周り一面に敷き詰められている。





そのベッドで幸せそうに眠る1人の・・・・・・






ピンポーン。






「すみませーん。
シェアリングさんお届けモノですー!いらっしゃいますかー!」






「・・・・」






そこからがやがやとどうやら宅配の声。



1人はいまだ動く気配がない。
しかし意識はあるようだ。




・・・うるさい・・・。




「シェアリングさーん!」



「・・・」



相変わらずだ。どうやら去る気配はないらしい。
次の配達もあるというのに。律義なことだ。



だのに、相変わらず1人は動く気配がない。
その様子にしびれを切らしたのか、横から動く気配。





「・・・おい、呼ばれてるぞ」



「聞こえてるよ・・・・誰?」





面倒そうに1つ目の声。
布団に埋もれたまま、くぐもった声が聞こえる。






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