ナガレの騎士 ~光の竜と呪いの姫~
呆れたようにため息を吐くそば、
ティティは毛を逆立てて広場の中心を睨んでいる。
すでにシャーロットも剣を抜き構えていた。
視線の先には、大勢の人。
・・・いや、ローブをかぶった人間。
先ほどまで大勢の客がいたはずのそこには散り散りになっており、
黒いローブで埋め尽くされている。
彼等はこちらをじっと見据えていた。
「・・・あいつら、嫌な匂いがする」
「殺気を感じますね。人の気配は感じられませんが・・・人間でしょうか」
「何でもいい。さっさと終わらせて、話を再開しよう」
そう言って耳についていたらしいピアスを取ると、右手に鎌が現れた。
長いもち手、漆黒につや塗りされたそれは、
まるで「死神」の持つ鎌の様。
「5分ってとこか」
「もっと短く。3分!」
「・・チッ。たく、人使いの荒い・・・」
シュウウ・・・・。
すると横でティティの身体が光り出す。
光の中から包まれて表れたのは・・・・
「ガルルルル・・・・」
白い身体とは打って変わって、黒い毛に覆われた豹だった。
額の石と眼の色は変わらず、ただ先ほどの倍以上、
人間が2、3人乗れるサイズにまで巨大化している。
歯をがちがち言わせているティティに、
ヒュンッと振り回しながら身構える。
「ティティ、行くよ」
「(言われなくても!)」
ガチャッ、キィーン!!!
ティティは毛を逆立てて広場の中心を睨んでいる。
すでにシャーロットも剣を抜き構えていた。
視線の先には、大勢の人。
・・・いや、ローブをかぶった人間。
先ほどまで大勢の客がいたはずのそこには散り散りになっており、
黒いローブで埋め尽くされている。
彼等はこちらをじっと見据えていた。
「・・・あいつら、嫌な匂いがする」
「殺気を感じますね。人の気配は感じられませんが・・・人間でしょうか」
「何でもいい。さっさと終わらせて、話を再開しよう」
そう言って耳についていたらしいピアスを取ると、右手に鎌が現れた。
長いもち手、漆黒につや塗りされたそれは、
まるで「死神」の持つ鎌の様。
「5分ってとこか」
「もっと短く。3分!」
「・・チッ。たく、人使いの荒い・・・」
シュウウ・・・・。
すると横でティティの身体が光り出す。
光の中から包まれて表れたのは・・・・
「ガルルルル・・・・」
白い身体とは打って変わって、黒い毛に覆われた豹だった。
額の石と眼の色は変わらず、ただ先ほどの倍以上、
人間が2、3人乗れるサイズにまで巨大化している。
歯をがちがち言わせているティティに、
ヒュンッと振り回しながら身構える。
「ティティ、行くよ」
「(言われなくても!)」
ガチャッ、キィーン!!!