ナガレの騎士 ~光の竜と呪いの姫~
「・・なんだかややこしいことになりそうだな」
面倒は御免なんだけど・・・。
はぁぁ、と息を吐いて頭を掻く。
悩ましげに眉を寄せ、腕を組み考える。
難しい所ではある。
情報の少ない状況で勝手に判断して動いた所で、塩を舐めるだけかもしれない。
・・が、そんなおびえたように収まっているようではないのだ、この少年は。
彼はよしっと決めて代金をテーブルへと置いた。
「ティティ、行くよ」
「どこへ?」
「帝国」
「は?!おまえ、だって、確認とかするんじゃ・・・」
驚くティティに、彼は上着を肩に引っさげて振り返った。
「たぶんダミーだ。ここで待っているくらいなら向かった方が早い」
「・・・ハァ」
どうせ言ったって聞かねーしな・・・。
仕方ない。
そう思ってティティがぴょんっと彼の肩に乗っかった。
「待ちたまえ、君たち。約束を破るのかい?」
不思議そうにしている男に、彼はにっこりと笑う。
「じっとしてるのは嫌いなんだ。
こんなところでびくびく待っているより、
ちょっとばかしスリルがあったほうが面白い」
「!!」
(ほう・・・・。)
面白い事を言う青年もいたものだ、と男は目を見張る。
普通子供に危険な事はさせられないと彼なら言う所なのだが、
なぜだかこの少年にはそれさえ許してしまえるような雰囲気があった。
・・なぜなのかは、分からないが。
面倒は御免なんだけど・・・。
はぁぁ、と息を吐いて頭を掻く。
悩ましげに眉を寄せ、腕を組み考える。
難しい所ではある。
情報の少ない状況で勝手に判断して動いた所で、塩を舐めるだけかもしれない。
・・が、そんなおびえたように収まっているようではないのだ、この少年は。
彼はよしっと決めて代金をテーブルへと置いた。
「ティティ、行くよ」
「どこへ?」
「帝国」
「は?!おまえ、だって、確認とかするんじゃ・・・」
驚くティティに、彼は上着を肩に引っさげて振り返った。
「たぶんダミーだ。ここで待っているくらいなら向かった方が早い」
「・・・ハァ」
どうせ言ったって聞かねーしな・・・。
仕方ない。
そう思ってティティがぴょんっと彼の肩に乗っかった。
「待ちたまえ、君たち。約束を破るのかい?」
不思議そうにしている男に、彼はにっこりと笑う。
「じっとしてるのは嫌いなんだ。
こんなところでびくびく待っているより、
ちょっとばかしスリルがあったほうが面白い」
「!!」
(ほう・・・・。)
面白い事を言う青年もいたものだ、と男は目を見張る。
普通子供に危険な事はさせられないと彼なら言う所なのだが、
なぜだかこの少年にはそれさえ許してしまえるような雰囲気があった。
・・なぜなのかは、分からないが。