ひきこもり女学生の脳内断面図
「そのための参考書選びに付き合ってもらってたのよ。アキの成績じゃ一冊じゃ足りないだろうから」
「えぇぇ?そんなぁ・・・」
鬼のように迫る母に、私の蚊の泣くような反論など通じるわけもない。私の声は一瞬で塵となり消えた。
「あんたたちはもう帰りなさい。あとは先生に付き合ってもらうから」
そうして私たち二人は、とっとと本屋から閉め出されたというわけだ。親の力にはかなわない。
今夜は間違いなく、大量の参考書にうなされながら寝ることになるだろう。