ひきこもり女学生の脳内断面図
怒涛の身体測定








晴れ渡る青空の下、輝く太陽のもと。






冬の日の晴れ間は、恐ろしく空がきれいだ。






そんな綺麗な空の下で私がしていること。それは言うまでもなく「昼寝」に尽きる。







私の部屋には、南側に大きな窓があるのだ。そこから注ぐ日差しはもう、冬場はオアシスに等しい。






ただし夏場は気温36度の灼熱地獄。とてもじゃないけど普通の生活すら送るのに困難なのだ。







まさに夏場は拷問であるこの部屋。ひきこもりの昼寝貢献として使っているこの部屋の怨念と解釈してもおかしくはない。








そんな明るい太陽の光の下で、ひきこもりは1日のうち4分の3は睡眠を占める。








何も予定がないと思い込んでいた私は、そのまま枕に顔をうずめて、加藤先生と手をつないでいる夢にまんまとおぼれているのだ。










夢の中まで加藤。加藤加藤加藤。24時間寝ても覚めても加藤。










「加藤先生、大好きです・・・」






寝言まで加藤。







そんな加藤先生キチガイの私は、今日がその加藤先生に会える貴重な木曜日であることをすっかり忘れ、夢の中の加藤先生の手の感触に身ぶるいを起こしていた。








全く気色悪い話である。






























< 111 / 303 >

この作品をシェア

pagetop