ひきこもり女学生の脳内断面図








授業が終わってすぐに私は、先生を追いかけて行った。







すぐそばに先生の背中がぼんやり浮かぶはず。私はそう思った。








私の想像は、見事に裏切られた。先生の背中は、かなり遠ざかっている。







鈍そうに見えて意外と先生は歩くのが早いようだ。私は息を切らしながら、小走りで廊下を駆けてゆく。







ここまできてだいぶ出し渋って申し訳ない。








妄想から現実世界へ脳内のスイッチを切り替えた私は、ポケットの中に忍ばせていたメジャーをさっと取り出す。








本日の主役は、このメジャーなのだ。








本日の作戦、名付けて「加藤先生、あなたの体のサイズが知りたいんです」だ。








このメジャーを使って、先生の体のサイズを測ってしまおうというのだ。


























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