ひきこもり女学生の脳内断面図
「あっ先生だ!」
玄関のそばまできてようやく先生をはっきりとロックオンした私は、嬉しさとともに声を漏らした。
思ったことがすぐ口から出るのは、私の悪い癖。
どうやら加藤先生は他の先生と話をしているようだったが・・・
そんなことは関係ない。
頭の中のもやもやを瞬時に蹴散らした私は、先生に容赦なく向かって行った。
「あれ、どうしたの」
急に近寄ってきた私に気づいた先生は、ぽかんと口を開けている。隣にいる先生は先生で、なんだか怪訝な顔をしながら私を眺めているが。
「ひっひっひ・・・」
ふっと下を向いた私は、尋常じゃないほどの気味の悪い笑い声を洩らした。
もちろん、これには先生二人も青ざめているようだ。