ひきこもり女学生の脳内断面図







不思議そうな顔をする先生二人をよそに、私のイヤラシイ作戦は遂行を目前に控える。






加藤先生には逃げてもらいたいが、小説の構成上の都合で、話の流れは食い止められない。






仮に「逃げろ!」と言ったところで、この私の怨念?から逃げられるわけもないだろう。






加藤先生には本当に申し訳ないが、暴走した私はとうとうメジャーを取り出した。






「・・・なに測るの」






もう一人のメガネをかけた先生は、つまらなそうにそう言った。







無論私にそんな質問に答える余裕など、あるわけがない。








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