ひきこもり女学生の脳内断面図
「・・・誰だよ、人のことじろじろ見やがって」
お兄さんの視線に気づいた女の人は、ひどく機嫌を損ねたようである。
荒々しい歩き方で彼のもとに近寄って来る彼女。
次の瞬間、彼女は驚いたように目を丸くした。
「お前・・・こんなところで何してんの」
「いや、バイト終わったところなんだけど・・・」
お兄さんは彼女の知り合いのようだ。合わせる顔がないというように、うつむきながら言った。