ひきこもり女学生の脳内断面図





「アイ・・・もしかしてこの子の知り合いなのか?」





地球がひっくり返ったような驚きを食らった、というような顔でお兄さんは尋ねる。






そんな彼の顔を鼻で笑ったようなお姉ちゃんは、淡々と言葉を並べた。






「知り合いも何も妹だよ」






「妹!?嘘だろ、だって全然似てな・・・」






「ったくうるせえなぁ。それ以上言ったら口つぶすぞ」






お姉ちゃんにそう言われたお兄さんは、しょげた顔して下を向いた。
















< 143 / 303 >

この作品をシェア

pagetop