ひきこもり女学生の脳内断面図
「身長178・・・胸囲が109、ウエスト87・・・」
ぶつぶつ呟く私の口からこぼれるのは、愛しの先生の身体の肉付き具合否、スリーサイズのこと。
なんともヤーラシイ感じが漂うが、恋する乙女にイヤラシさも何も考えているひまはない。
「よっこらしょ、おりゃおりゃりゃりゃ・・・」
画用紙を張り付けて一枚の大きな長方形にした私は、さらに大まかな人の形をエンピツで引いていく。
奇人の思いつきは、いつだって奇人らしいものなのだ。
「よーし、できた!」
それから30分くらいして作業を終えた私は、満足げに笑って見せた。誰もいない部屋で。
「これでいつでも先生と一緒だぁ」
そうしてニコニコほほ笑む私が作ったものの正体は、この台詞でもうお分かりいただけるだろう。
先生のデータをもとに、私は画用紙で先生の等身大の型紙を作ったのだ。
・・・それにしても、奇人にもほどがある。