ひきこもり女学生の脳内断面図
ひとまず下を向いて、呼吸を整えて。
視線を先生の方に戻す。彼は相変わらず英文法の説明ばかりで、気持ちの良いくらい私に目もくれない。
そんな無関心な先生の様子に虚しさを感じながらウインクを作る。奇人にとってはとんでもない重労働なのだが・・・・
恋する乙女は何についても、全力投球なのだ。
「・・・とりあえずわからないところは飛ばしていいからね。戻って来るまでにここ、解いておいて」
そう言っていつものごとく席を立ちあがろうとする先生。
「逃がすかぁあっっ!」