ひきこもり女学生の脳内断面図
「あ!そういえばききたいことがあるんだけど」
「なに?」
お姉ちゃんの姿を見て思い出した私は、この間のことを思い出す。
「私、この間熱出して商店街で倒れたらしいんだけど・・・どうやって部屋まで来たんだろうって気になってて。お姉ちゃんなら知ってるかと思ったんだけど」
私の言葉を最後まで聞いたお姉ちゃんは、ぐいっと私の方に首を向けた。
「あの日のことな。いいか、よく聞け」
「?うん」
なぜだか力んだようなお姉ちゃんの言い方に、私も少し緊張感が走る。
「お前を運んできたあのスーパーの店員、アイツはあたしの彼氏なんだよ」
「えぇぇぇぇ!彼氏!?嘘でしょいつの間に…」
「嘘じゃねぇよ。嘘だと思うなら明日の昼、ツルハシに行ってこい。明日講義夕方からだから、多分バイトしてるよ」
そのお姉ちゃんの発言の真意を確かめるべく、次の日に私がツルハシに向かったのは言うまでもないことだった。